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現代におけるブランディングとは
はじめまして、事業開発部 マーケティングコミュニケーションチームのNです。当チームでは、ブランディングがキーコンセプトになりますが、この概念は従来よりも発展してきているので、この機会に本ブログでブランディングについて触れてみたいと思います。
ブランディングとは
ロゴに特定の事業や商品のイメージを表現させることが意図されるため、ブランディングとはよく、ロゴデザインのようなものと、捉えられることがあります。ところが、米カリフォルニア州ArtCenterデザインカレッジのグラフィックデザイン議長Sean Adams氏曰く、ブランディングとは、ロゴデザインのことではなく、組織全体のコミュニケーションプログラムに、長期間にわたり従事し、企業のユニークなメッセージを伝達することに成功するためのビッグアイデアを定義する過程であると提唱しています。さらに、米マサチューセッツ州Hult国際ビジネススクールの神経科学と消費者心理学専門家のMatt Johnson博士は、ブランディングとは、ビジネスの枠を超え人間行動の枠に入るものと講義しています。そして、同博士は、ブランドの最大の強みが知覚された現実を変えることであることを提唱し、様々な例を掲げ、その中でも特に分かりやすいものが以下の内容となります。
ブランド力が顕著に発揮された例
Netflixがストリーミングサービスを始めた時は、2千5百万人の視聴者を得るために、5年もの歳月を要しました。一方で、その後発信されたDisney+では、初日のみで一千万人の視聴者を得て、はじめの四半期ではNetflixと同等の視聴者を得ています。このDisney社の一夜の成功例は、ブランド力と新しいものを受け入れたい既存のファンベースであることが掲げられました。
さらに、ブランドが心理面と行動に顕著に作用したケースとしては、ブランドが伏せられた場合、PepsiがCoca-Colaよりメリットがあることから好まれ、逆にブランドが明かされている場合、Coca-Colaがよりおいしいことが主張されたという典型的な事例があります。この例では、人々は商品を楽しんでいたと思っていたが、なんと実際はブランドを楽しんでいたということになります。
マーケティング成功に向けて
Adams氏は、ロゴやウェブサイトに代表されるビジュアルは多くのタッチポイントの一部であり、ブランドを経験するための入り口であることを説いています。そんな中、事業開発部では昨年末からX.comを開始し、「SPC Mail エスティー」「SPC 標的型メール訓練」「SPC Leak Detection」という商品ブランドについて投稿し、どれも同じように内容が煮詰められました。この中で、最も長年にわたり既に熟成されている「SPC Mail エスティー」に関する投稿が格段に読まれたことから、様々なタッチポイントを通して長い年月をかけてつけたブランド力が顕著にマーケティングKPIに現れた例であると考えられます。
ここから他のブランドが力をつけていくにも、これらのことについて把握していることが、マーケティング成功に向けての初歩であると思われます。