Cases 導入事例

クライアント型とクラウド型ソリューションの併用で、誤送信防止と脱PPAPを両立

株式会社ソシオネクスト

SPC Mailエスティー

株式会社ITマネジメントパートナーズ ソシオネクスト事業部 インフラサービス部 第二IT課 藤田 真也氏、インフラサービス部 部長 兼 第二課 課長 石河 淳氏(写真左より)

最先端SoC(System-on-Cip)の設計・開発および販売を事業とするグローバル企業、株式会社ソシオネクスト(以下、ソシオネクスト)。メール誤送信対策として、SPC Mailエスティ―を導入。PPAP対策として添付ファイルWebダウンロード、添付ファイル内検索、さらに、NTTテクノクロス株式会社が提供するAI+機能のオプションも採用して、万全の誤送信対策を構築しています。(取材日:2023年10月 / 取材当時における機能や価格などの情報を記載しています。)


SPC Mailエスティ―検討の背景

-SPC Mailエスティ―を検討した理由を教えてください。

ソシオネクストは、SoCの設計と開発に専念し、製造プロセスを自社で行わない「ファブレス」と呼ばれるビジネスモデルを採用しています。最先端のテクノロジーを有する世界中のパートナー企業と連携し、長年培ってきたサプライチェーンマネジメントと品質管理体制を活用することで、最適な製品をスピーディーに提供できるのが当社の強みになっています。

顧客やパートナー企業とやりとりするときはメールを使用することが多く、今まではポップアップで確認可能なクライアント型誤送信防止ツールを使用していました。しかしそのツールはPCにしか対応しておらず、将来スマートフォンを多くの従業員に配布し業務利用してもらうことを考えていたため、継続利用が難しいと感じていました。

また、仕様書や小規模な回路設計図をメール送付する際は、このツールを使用してパスワード付きZipファイルに変換して送付するPPAP方式でしたが、よりセキュアな方法が必要であると考えていました。

添付ファイルやメール情報は、顧客・パートナー企業の重要な知的財産が含まれるケースがあるため、機密性が非常に高く、メール誤送信による情報漏洩で相手先に損害を与えてしまうと、事業に大きな悪影響を与えることになります。

これらのリスクを回避するために誤送信防止と、メールに表記されたURLからファイルをダウンロードする脱PPAPを両立できるソリューションを検討していました。


SPC Mailエスティ―導入の決め手

-SPC Mailエスティ―を選定した理由を教えてください。

ちょうどソシオネクストでMicrosoft 365の導入が決まったことや、世の中のクラウドシフトの流れもあり、PPAP対策可能なクラウド型のメール誤送信防止ソリューションを探しました。その中で注目したのが株式会社ソースポッド(以下、ソースポッド)のSPC Mailエスティ―です。メール誤送信防止市場シェアNo.1※のCipherCraft/MailをOEM提供されたクラウドサービスであり、PCだけでなく、スマートフォンからのメール送付にも対応していました。CipherCraft/MailがNTTテクノクロス株式会社(以下、NTTテクノクロス)の製品であることも信頼できました。
※デロイト トーマツ ミック経済研究所「内部脅威対策ソリューション市場の現状と将来展望2022年度【サイバーセキュリティソリューション市場18版目】」2023年1月発刊(https://mic-r.co.jp/mr/02620/)

他のクラウド型のメール誤送信防止ソリューションも4製品検討しましたが、誤送信防止画面のデザインが優れており、自動的にスマートフォン向けに画面デザインを最適化できるSPCMailエスティーを最も評価しました。

また、検討を進める中で、PCからメール送付する際は当時利用していたポップアップでメール送信内容を確認可能なクライアント型誤送信防止ツールと同様の動作ができないと、ユーザーの誤送信防止精度や利便性が下がると考え、クライアント型のCipherCraft/Mailも併用する方針としました。SPC Mailエスティ―とCipherCraft/Mailはデザインが同じであるため、送信者がPCを使用した場合も、スマートフォンを使用した場合も違和感なく、利用できる点にメリットを感じました。その後、当時利用していたクライアント型誤送信防止ソリューションのベンダーから製品の販売・保守を終了する旨の通知があり、同等以上の機能を持ち、大規模ユーザーでの導入実績が豊富で、新機能のリリースも多いCipherCraft/Mailへの期待が一層高まりました。

-クラウドストレージへのアクセスを禁止しているパートナー企業とのやりとりは、どのようにしていますか。

顧客や受信者側のセキュリティにより、ある程度の割合でストレージにアクセスできない事態が発生することは予想していました。SPC Mailエスティーには特定の宛先ドメインが含まれた場合やメール件名に特定のキーワードを入れた場合には、ストレージを使用せずにファイルを送付することができる機能があり、やりとりに困ることはありませんでした。


インターフェイスの使いやすさが好評

-SPC Mailエスティ―の導入後、社内からの反応はいかがでしたか。

直観的に使えるインターフェイスなので、簡単なユーザー向けマニュアルを用意しただけで社内研修を行わずに、国内拠点の約2,500名での運用を開始しました。それでもユーザーからの問い合わせは少なく、むしろ誤送信防止画面が分かりやすくなったと評価する声が多くのユーザーからあがってきています。また、既に1,700名がスマートフォンからメールを送付していますが、きちんと誤送信防止ができる仕組みがあるため、安心して更なる配布を進めています。

―予想していなかったような導入効果はありましたか。

脱PPAP化したファイルが後から確認しやすいのが良い、という声もありました。従来から実施していた手動でストレージにいったんファイルをアップロードして、そこから共有リンクを発行してメール本文に貼り付ける方法では、送信者が後から何を送ったかを把握することができません。

その点、SPC Mailエスティ―とCipherCraft/Mailの組み合わせでは、送信済みアイテムのメールに添付ファイルが残っているので、わかりやすいということです。

・SPC Mailエスティ―で万全の誤送信対策をPPAP対策を実現できる。

・クライアント型のCipherCraft/Mailは、他社での採用実績が多く、既存機能も十分かつ新機能の追加も活発である。

・SPC Mailエスティ―によって、現状ではスマートフォンに対応していないCipherCraft/Mailの機能をクラウド環境で活用できる。

・SPCMailエスティ―はCipherCraft/Mailと同デザインのインターフェイスを搭載しているので、ユーザーが一貫したエクスペリエンスを得ることができる。

・ソースポッドのサポートおよび協力体制がしっかりしている。

法人概要

法人名 株式会社ソシオネクスト
所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目10番23(野村不動産新横浜ビル)
ご利用数 2,500アカウント

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